Vampire: The Masquerade - Bloodlines 2 とは?
Vampire: The Masquerade - Bloodlines 2 は、The Chinese Room が開発し Paradox Interactive がパブリッシュする RPG です。舞台は「World of Darkness」の世界観で再構築されたシアトル。名作 Bloodlines の正統な後継作でありながら、前作のスローペースな展開を、テンポの速い近接戦闘と、行動のほとんどに反応する物語へと置き換えています。あなたは街を救うために現れた英雄ではなく、反乱行為によって生み出されたばかりの新米ヴァンパイア。その違法な「抱擁」が、シアトルの勢力図を一気に混沌へと陥れます。
はじめかた
まず物語における自分の立場を理解する
あなたは「Mass Embrace」で襲撃された複数の人間の一人であり、生き残ってしまった存在です。この襲撃は許可されていない行為だったため、真相を究明するための査問(インクエスト)が開かれ、あなたは望むと望まざるとにかかわらず、その主役の証人となります。序盤は、あなたの証言を必要とする者たちの間で引き裂かれる時間になると思っておきましょう。しかも彼らにはそれぞれ、表に出さない思惑があります。
陣営を選ぶ前に氏族を選ぶ
キャラクター作成こそが本当のスタート地点です。氏族の選択は、獲物に対して解き放てる超自然能力の種類を決め、シアトルで対立する各陣営があなたをどう扱うかにも影響します。見た目だけで決めず、氏族の説明をよく読みましょう。戦闘の選択肢も会話での立場も、この決断が最後まで付いて回ります。
「Masquerade」を最初に覚える
Masquerade(仮面舞踏会/隠蔽の掟)は、ヴァンパイア社会を人間から隠し続けるための絶対の法です。人目がある場所で能力を気軽に使うことは、深刻なトラブルへの最短ルートです。吸血するときも戦うときも、まず周囲を確認する癖を早い段階で身につけてください。ゲームは必ずしもあなたを止めてはくれません。
近接戦のリズムに慣れる
戦闘はテンポが速く、近接中心です。じっくり資源を管理するパズルのように捉えるのではなく、距離を詰める、打ち込む、能力で隙を作る、という流れを体で覚えていきましょう。
初心者向けのヒント
- 能力を使う前に必ず周囲を見る。 Masquerade 違反は一瞬の油断で起きます。まず確認、それから行動。
- 自分の実際のプレイスタイルに合う氏族を選ぶ。 接近戦が好きなら、それを伸ばす能力に寄せましょう。器用貧乏は禁物です。
- 陣営は仲間ではなく道具と考える。 提供されるのは不安定な同盟です。必要なものを受け取りつつ、自分の目的を見失わないこと。
- 吸血は自分のタイミングで。 追い詰められてからではなく、安全で人目のない場所で行いましょう。
- 査問を急がない。 多くの人物と話し、証言を突き合わせ、話が食い違う瞬間に気づくこと。
- 選択は後から響く。 陣営との関係や物語の結末は、何時間も前の判断で変わります。
- なりたいキャラクターを演じる。 唯一の正解ビルドはありません。最適解を追うより、コンセプトを決めて突き通すほうが楽しいです。
プレイする価値はある?
正直な結論としては、雰囲気づくりとキャラクター描写が強く、世界観の作り込みも魅力的な RPG です。World of Darkness に初めて触れる人にとっては、最も入りやすい入口と言えます。ただし完璧な作品ではありません。総合スコアが 60 点台にとどまっていることからも、光る部分と粗さが同居していることがうかがえます。テンポの良い近接戦と、選択が本当に重みを持つヴァンパイア RPG を求めているなら、時間をかける価値は十分あります。一方で、磨き上げられた大作を期待しているなら、始める前に期待値を調整しておくのがよいでしょう。